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貪欲です

2007年12月17日

2007年最後の試合フエンラブラーダ戦を11対2と完勝し、自身も2ゴール1アシストとチーム得点の1/3に絡む活躍をしたものの、モストレスの日本人選手藤田安澄の試合後の顔には満足感の表情はなく、反省の色が出ていた。

新監督就任後、最高の出来とも言えるフエンラブラーダ戦は藤田のゴールで幕を開ける。2分、右サイドフリーの状態でボールをもらった藤田はGKの脇を抜く一撃を放つ。このゴールで気を良くしたモストレスは同居人であるポルトガル人ソフィが続き、モレが第2PKを決め、瞬く間に3対0と試合を有利に運ぶ。そして藤田は12分にカウンターから右サイドを駆け上がりこちらもシュート一閃、ネットを揺らした。

結局、前半はその後もクリス、モレがゴールを決め6対0とワンサイドゲームを展開。何よりもチームに今までなかったチームとしてのパスをもらう、引き出す動き、サポートが生まれていた。そしてこれまでは個人技に頼り無理に突破を図ることもあった選手たちだが、簡単に味方にボールを預け、スペースを探す動きが出来てきたのは新年を迎える上での大きな収穫であった。

後半、モストレスは大量得点差からか開始早々に失点をしてしまう。藤田の表情を曇らせていたのはこの時の守備の仕方。日本でして来た動きとスペインでの動きが違うことから相手選手がフリーにしてしまったことがどうやら頭の中から離れないようで、チームメートが笑顔を見せていても、背番号5番は素直に笑えずにいたようだ。

この得点でフエンラブラーダは勢いに乗り、モストレスは守勢にまわらせる時間が増えたものの、30分を過ぎたところでクリス、ソフィが連続ゴールをすることで落ち着きを取り戻す。そして32分に藤田はカウンターから右サイドを駆け上がり、このプレーの前にオウンゴールをしてしまったロレに名誉挽回となるゴールをプレゼント。試合はその後もモストレスが得点を重ね、2007年を最高の形でしめている。

試合後、藤田は失点のシーン、そして2得点1アシストは満足できるものだが「、もっとチャンスはあったし、形にすることが出来た」とあくまで上を目指し満足感を表すことはなかった。飽くなき向上心、それは海外のスポーツ選手だけでなく語学、仕事など海外生活をしていく上で絶対に必要なものだが、その気持ちを持ち続ける人は意外に少ない。

2007年は藤田にとってどのような年だったのだろうか。スペインでプロ選手というパイオニアになったこと、日本代表で結果を残したという満足感はあるに違いないが、いつも彼女は次のステップに向けての課題を見つけている。とにかく、今はクリスマス休暇を日本でゆっくりと過ごし、しっかりと電池を充電して2008年を迎えて欲しい。

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