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ジレンマ
2008年02月24日
藤田安澄の所属するモストレスはログローニョと対戦。2点を先制するものの、ログローニョの堅守速攻の型にはまり逆転を許すものの、パワープレーから3得点を奪い何とか5対5の引き分けに持ち込んだ。
ボールをキープすることは出来る。ただ、それが横パスばかりなのが今のモストレスが抱えている問題だ。楔となるボールが入らない、チャンスを作るための勝負をしかけることが無い、そのため相手にとっては怖さの無い守りやすい攻撃だった。だが、モストレスは13分に2点を奪う。藤田の落しからパトリが、そして左サイドからのパスにたまらず相手DFがオウンゴールと2点を先制することに成功し、勝ち試合の流れを作っていた。
この2点で勢いに乗ったかに見えたモストレスだが、18分にGKイサとペケがお見合いをする中、ログローニョに1点を返されて前半を終了。後半も引き続きボールを支配するものの、前半同様にボールをキープするだけでなかなか決定的なチャンスを作り出すことが出来ずにいた。すると25分にパスカットからログローニョの選手が独走し、1対1を軽く制し同点に追いつく。
同点にされたモストレス。だが、単調な攻撃のリズムは一向に変わる気配は無い。逆にプレーに焦りが見え始め、簡単なミス、パスミスが顔を見せ始め、ログローニョにカウンターから30分、35分と立て続けに決められてしまう。2点を先制しながらも2点差をつけられてしまったモストレス。ダビ監督はパワープレーから勝機を見出すことにかける。そして36分、37分とわずか1分間に同点に追いつく。
だが、その喜びもつかの間、38分にインマが飛び込んだところを交わされ、左サイドをログローニョの選手に独走され中へ折り返すとイサが一度はとめるもののこぼれ球を押し込まれてしまう。残り2分での追加点。敗北の影がモストレスを覆い始めたものの、再びパワープレーからインマが汚名返上のゴールを1分前に決め何とか同点に持ち込んだ。
エルチェ戦でもしっかりとゴールを奪ったパワープレーはモストレスにとって大きな武器ではあるものの、本来ならパワープレーに移行する前に試合を決めなければいけない。この日の藤田はいいところなく、出場時間も普段に比べ短いもので、無策であった前監督時代に見せていた思い切りの良さがこの数試合では全くと言っていいほど影を潜め、チームの歯車の一つとなりドリブル1つ見せていない。
試合後、藤田はこの件に関して話をしてくれた。今は監督の指示で2タッチ以上のボールキープがチームとして出来ないとのことだった。そのため、ドリブルを仕掛けることも出来ないし、今のモストレスのフットサルではそのプレーを仕掛けるためのチャンスも無いとジレンマに陥っている。
チームの規律どおりの、監督の指示にそったフットサルをすることはピッチの上に立つための絶対の条件だ。だが、選手としてピッチの上で自分の思うプレーを出来ないことはフラストレーションをためていくだけのものでしかない。ここ数試合のモストレスを見ていくと今日明日でチームのスタイルが変わりそうにも無い。今は藤田にとってチームにとってステップアップするために力をためなければいけない我慢の時を迎えている。
