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アトレティコ・マドリー対バルセロナ
2008年03月03日
現在、勝ち点41で4位につけているアトレティコ・マドリーが、勝ち点54で2位のバルセロナをホームのビセンテ・カルデロン・スタジアムに迎えての一戦。キックオフは日が落ちだした午後8時。気候は寒くも暑くもなく、春の陽気といった感じ。
来週チャンピオンズリーグがあるレアル・マドリー、セヴィージャの試合も同時刻キックオフで、バルセロナが勝利しレアル・マドリーが負けると首位の座が入れ替わるという、大事な一戦でもあった。チケットは一般価格で65-150ユーロと、通常の倍以上!!最低価格が日本円にして1万円以上するのに完売とは...会場は55.000人の超満員。にもかかわらず、いつもより静かに感じた。スタジアム南側ゴール裏に陣取っているアトレティコの熱狂的サポーター集団、フレンティ・アトレティがいなかったからだ。バルセロナサポーターは北側2階に陣取っていた。
アトレティコは4-4-2のフォーメーション。FWはアグエロ、フォルランの不動の2トップ。中盤にはラウル・ガルシアと組ませるように、17歳のカマーチョを起用。カマーチョは
17歳302日でのデビューで、アトレティコの歴史上4番目に早い記録となる。(1番は1984-85シーズン、17歳の誕生日に対オサスナ戦でデビューしたホセ・ルイス。)一方
バルセロナは4-3-3。メッシが違和感を感じていたことから控えに周り、前3枚は右からエトー、ロナウジーニョ、アンリで、エトーが右サイドに入るという珍しい形だった。
前半、アトレティコはバルセロナの早いパス回しに翻弄される。詰めてもサイドに簡単にはたかれてしまうし、バルセロナのザンブロッタ、アビダルの両サイドバックのオーバーラップもあり、アトレティコは防戦一方。奪ったボールを繋ぐ余裕もなく、必死にクリアするのだが、ことごとくバルセロナに拾われてしまう。アトレティコはバルセロナの足の速い攻撃陣に裏を取られるのが怖かったのだろうか。DFラインを上げることができなかった。
前半29分、バルセロナは勢いそのままに、シャビが右サイドからクロスを上げ、ロナウジーニョがオーバーヘッドで先制点を奪う。この素晴らしいシュートには、ホームのアトレティコサポーターからも拍手が起こるほどで、ここからバルセロナが攻撃を畳み掛けるかと思われたが、アグエロがこの流れを断ち切る。メッシと並ぶアルゼンチンの至宝は少ないカウンターのチャンスをことごとくものにしていく。
前半35分、アグエロのドリブルシュートはプジョールに当たり軌道を変えネットをゆらす。この同点弾で、アトレティコは劣勢だった流れを自分たちに引き込み、さらに前半41分、アグエロのパスからマキシが逆転ゴールを叩き込む。圧倒的にボールを支配していたバルセロナだったが、決定的なチャンスを作れず、逆にアトレティコのカウンターに屈してしまう形で前半を終えた。
後半開始時、両チームとも交代はなかった。突如、南側ゴール裏に赤い煙を焚いて、スペイン国旗を振る集団が現れた。前半不在だったアトレティコのサポーター集団、フレンティ・アトレティが登場した。この後押しもあってか、アグエロがGKバルデスと1対1になるなど、前半終盤の勢いを保ったアトレティコのカウンター攻撃が後半も冴える。守備でも、前半はバルセロナにボールを回され放題だったが、徐々にパスの出どころとなる中盤のシャビ、イニエスタを捕らえ、決定的なパスを出させなくしていく。
ボールは持てど決定機を作れず、同点ゴールの気配がないバルセロナ。てこ入れを計るべく、バルセロナ監督ライカールトが先に動きだす。後半12分、アンリに代えメッシ投入。これでFW右からメッシ、エトー、ロナウジーニョと見慣れた形になった。しかしこの攻撃陣が機能する前にバルセロナは後半15分に3点目を献上してしまう。自軍ゴール前でプジョルがエリア内に侵入したアグエロを倒しPK。これをフォルランにきっちり決められてしまう。
直後、バルセロナはエジミウソンをグジョンセンに代え、さらに攻撃的な布陣に変更。しかしこの攻撃陣がうまく機能しない。後半23分、デビュー戦となったカマーチョがクレベル・サンターナと交代。スタンドからは、このカンテラ上がりの選手に、大きな大きな拍手が送られた。それに隠れるようにクレベル・サンターナには、カマーチョを代える要因になったからか、ブーイングが…
後半25分、アグエロが個人技から決定的となる4点目を突き刺す。エトーが後半28分に1点を返すも万事休す。アトレティコが4-2で勝利した。
ボールを支配したバルセロナだったが、決定的なゴールチャンスを作れなかった。
アトレティコは苦しみながらも、最後は個人の突出した力で試合をものにした。強豪バルセロナ相手に2得点1アシスト1PK獲得と全得点に絡んだアグエロが、能力を最大限発揮したゲームとなった。アトレティコはこの勝利でチャンピオンズリーグ出場に前進。バルセロナは首位浮上のチャンスを落としてしまった。
