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Valladolid奮戦記
2008年04月12日
JORNADA 28 (第28節) / 良い試合でした
先週末からバルセロナにて、日曜のリーガ(バルサ対ヘタフェ)、
水曜のチャンピオンズ(バルサ対シャルケ)、
帰りのマドリーにてUEFAカップ(ヘタフェ対バイエルン)・・・
珍しく遠出して観戦してきた中で、
一番心を打たれたのは、最後のヘタフェの試合でした。
キックオフした時は席を探していて、
席について暫くして目に入りました、
審判のかざすカード、妙に色鮮やかな赤い色が。
試合開始から5分強、マドリーの第三のクラブ、ヘタフェは、
世界でも有数の大クラブであるバイエルンを相手に、
残りを10人で戦う事を強いられました。
さらに、その後、カウンターの核となるFWの選手が、筋肉系統の怪我で負傷交代。
一発退場でチームの支柱を失い、不測の怪我で得点源を失い・・・
防戦一方になる事を考えると、どこまで強敵を抑えられるのか、
それだけを気にしながら観戦してました。
案の定、バイエルンはしたたかなサッカーを展開。
人数の少ない相手に対し、少ないタッチでサイドチェンジを頻繁に繰り返す。
守備を固めた相手の体制を崩すために揺さぶりをかけ、
サイド攻撃を中心にしかける。
サイドを警戒すれば、一転、空いた中央から攻撃をする。
数的不利を補う為に、守備側は必死に態勢を維持しようとする一方で、
少ないタッチの為、自分達から追い込むのではなく、
相手の出したパスを追う、後手を踏む形での守備を強いられる。
そんな様子を見ながら、後半には体力を消耗して、
ほころびが出てくるのかな、と思っていた前半の終了間際。
鮮やかなカウンターで1人少ないヘタフェが先制。
自陣でボールを奪ってから1本のパス。
1対2の局面で強引に間を割って入ったドリブルから、見事にゴール。
後半に入り、少なくとも1点が必要なバイエルンの攻撃に変化が。
前半は少ないタッチ数で、守備のしどころを与えなかったのが、
後半に入り、ドリブルを多用する攻撃に変わりました。
ただ必要以上にドリブルをする為にテンポが遅くなり、
相手のチェックを受けやすくなったり、寄せてきた相手の守備に
苦し紛れに出したパスが奪われ、逆にピンチを招く場面も。
そんな攻めあぐねた状態を続けながら、後半半ばからは完全なパワープレーに。
長身FW目がけて浮き球のパスを出し、そのこぼれ球を狙う、という攻撃を徹底。
そして、後半終了間際、遂に、パワープレーから、
バイエルンが同点ゴールを決め、延長戦に突入。
15分ハーフの延長戦。
開始1分、何と1人少ないヘタフェが追加点。
そして、ゴールが必要となり、前がかりになったバイエルンのパスミスが
スローインとなり、素早いスローインからのカウンターでヘタフェが1点追加。
予想外の2点差がつき、「ヘタフェ勝利」を信じ、
スタジアム全体が異様な盛り上がり。
バイエルンも反撃に出るものの、
必死に体を張って守る相手からゴールを奪えず。
その単調な攻めからは「諦めたのか?」と感じられるほど。
そして延長後半に入ってからも、相変らず攻めきれないバイエルン。
試合も残り5分となろうとしたその時、
ヘタフェの守備を支えてきた名キーパーのキャッチミスから失点。
残り5分で1点取れば、勝ち残れる為、必死に攻めるバイエルン。
そして、パワープレーを続けて残り1分をきった時、
遂にバイエルンが同点ゴール・・・
試合終了の笛と共に、歓喜するバイエルンの選手。
一方で、皆がグランドに伏して涙したヘタフェの選手。
地元チームの快挙を信じて
地元ファンが応援に駆けつけたスタジアムからは、
大きなため息の後、健闘したヘタフェ選手達に温かい拍手が・・・
チーム規模が小さいチームでも勝てるのがサッカー
たとえ人数が少なくても、勝つことができるのがサッカー
たった1つのプレーから試合の流れが大きく変わるのがサッカー
アウェーゴールの制度も含め、
1試合でサッカーの奥深さを改めて味わったような気がします。
そして、帰りがけに見た光景。
スタジアムで人目をはばからず
号泣するヘタフェサポーターの姿がとても印象的でした。
私を含め、スペインのサッカーファンが心を打たれた試合は、
レアル・マドリーでも、バルセロナでもなく、
中小チームのヘタフェが強豪相手に必死に戦った試合でした。
ヘタフェは来週、カップ戦の決勝を戦います。
相次ぐけが人でかなり厳しいかとは思いますが、
是非とも勝って、来シーズン、
再度ヨーロッパの国際大会の舞台での活躍をみたいものです。
