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かみ合わない歯車

2008年04月16日

今日は言うことはないです。

日本語は難しい。このフレーズだけでは、どちらの意味でとって良いのかは全く持ってわからないものだ。藤田安澄の所属するモストレスは4月12日、相性の良いピントをホームに迎え5対3と勝利。チームの残した結果からいえば、間違いなくポジティブなものではあるが、事がそう上手く運ばないのが世の中の常だ。

機械が壊れ、電光掲示板が時間表示をしないというハプニングがありながらも、チームの出だしは好調だった。この日ファーストセットに入ったモストレスで一番のお調子者であるロレの活躍で、モストレスは2点を先行し、前半を終了。藤田は、セカンドセットとしてピッチに登場するが、シーズン開幕時の思い切りの良さが消えており、そのプレーには、迷いが感じ取れるものだった。

もちろん、それはチームの戦術、監督との関係に大きく影響しているもので、前半終了間際、藤田がフリーの相手選手に対応するために戻るが、相手に交わされたことに不満なダビ監督は大きな声で「アスーミ」と咆哮。そのことに苛立ちの態度を藤田が見せたことからも一目瞭然だ。

藤田の中ではそこまで言われる筋合いのものではないと言う思いがあったはず。もし、あの場面で藤田がチェックを掛けにいかなければ、相手はやすやすとシュートレンジまでボールを運んでいただろう。結果として、交わされシュートを撃たれたが、死に体の状況から相手を止めることが出来る選手は男子の世界で探してもそうはいない。だが、監督はそれが気に入らない。

ハーフタイムにダビ監督から言葉をかけられた藤田。「いつものお前じゃない」と言われたそうだが、その理由は少なくとも監督に話せるものではない。選手として上手くなりたい、チームの力になりたいと思い指示に従うものの、チームメートはチームメートで監督とはまったく別の要求を藤田にしており、どの選択肢を選んでも決して正解というものがないからだ。

後半も、出場時間は短く、失点にも絡んでしまった藤田。1月のコパが終了してから、ダビ監督はチームをワンランクアップさせるために選手たちに多くを要求するようになった。望んだことを選手達が出来ないことに監督はフラストレーションを貯め、まるで男子チームを率いるかのように怒声を選手たちに浴びせ、選手たちは怒声を浴びることを嫌い、自分のせいではなく他の選手にミスの原因を求める。

歯車がかみ合わないチームの中、藤田は結果を出そうともがいているが、その中では決して事がスムーズに行かないのは道理で、どこかに無理が出てきてしい、下手をすればそのもの自体が壊れることも良くあることだ。

幸か不幸か、藤田はビザの関係でピント戦の2日後に日本へと帰国する。たまったストレスを吐き出すにはこれ以上の方法はないだろう。スペインで孤独な戦いを続けている彼女が、日本で、家族、友人と会い、気持ちを安らかにし、リフレッシュして戻ってきてくれることだけを今は望んでいる。

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