最初の10分で
2008年04月17日
07・08シーズンの国王杯決勝は、リーガとは別の顔を見せるバレンシアがヘタフェを3対1と破り、7回目のタイトルを獲得した。
試合前から、勝利は決まっていたのかもしれない。国王杯恒例の、パラシュートで降りてくるイベントで、バレンシア、スペイン国旗、試合使用球を担当したパラシューターは、華麗に滑走したが、ヘタフェを担当したパラシューターは着地に失敗をしていた。
そして、試合は開始10分で決まってしまった。タイトル本命に推されたヘタフェだが、試合に上手く入ることが出来ずに、4分に左サイドの崩しから、クーマン監督就任後、先発でプレーしている元レアル・マドリーカンテラーノ、マタにヘディングで決められる。
続けて10分、右サイドのCKで、元ヘタフェのアレクシスが再びヘディングで追加点を奪う。2本のシュートで2得点。バレンシアは貴重なアドバンテージを握った。2点を失ったものの、十分に巻き返すだけの時間があるヘタフェ。
とはいえ、2点を取ったことで守備を固めたバレンシアの牙城を崩すことが出来ないほか、バラハ、マルチェナの中盤のすばやいチェックからいつものようなパス回しが出来ず、チャンスらしいチャンスを作ることが出来ない。
だが、前半ロスタイム、エリア内でコントラがモレッティに倒される。主審は一度はシミュレーションを取ったが、副審に確認しPKをヘタフェにあたえる。このチャンスにグラネロが、しっかりと決め、ヘタフェは後半に希望をつなぐ。
後半も前半と同じような展開。サイドから何とか展開したいヘタフェだが、思うようなサッカーができず、逆に高速プレーヤーを揃えたバレンシアのカウンターに悩まされてしまう。だが、ヘタフェもそのままタイトルをバレンシアに譲る気はなく、61分にグラネロが、放った一発はバレンシアGKを一歩も動かせない完璧なものだったが、運に見放されたのかバーに直撃。
また、70分にはデ・ラ・レッドがヘディングで狙うが、今度はヒルデブランドが、パンチングで難を防ぐ。そして、85分ヘタフェの気力を奪うゴールをバレンシアが決める。FKのこぼれ球をビジャと代わったモリエンテスが押し込み3対1。
致命的な失点をしてしまったヘタフェは、その後、セレスティーニがレッドカード退場と2年連続でタイトルを目の前に破れ、リーガでは全く良いところはないが、来季のUEFA杯出場権を得るクラブ7度目となる国王杯をバレンシアは獲得。
試合後サポーターからは解任が噂されるクーマン監督に対する残留を希望するコールが起きており、国王杯タイトルは苦しいシーズンを送ったバレンシアサポータにとって一服の清涼剤となった。
