50歩100歩
2008年06月02日
セグンダ昇格をかけたプレーオフ1回戦セカンドレグ、ラージョ・バジェカノ対ベニドーム戦、1対0でホームのラージョが疑惑のPKで勝利したが、試合内容よりもスタジアムでの騒動のが記憶に残る一戦だった。
日本人にとって信じられないことがスタンドのあちこちで起きている。
セグンダ復帰を目指すチームを後押しするために訪れた多くのラージョサポーターが訪れたが、一言で彼らを言えば無秩序だ。普通、サッカーの観戦チケットには、指定席が示されており、その席に座るのが当然ではあるが、この日のラージョのスタジアムは違った。
誰が言ったか知らないが、席は早い者勝ち、どこに座っても良いとどこからもなく聞こえてくる。すると、知人同士で応援したくなるのは当然で、スタジアムの席を使ったテトリスが始まる。奇しくも雨が降ったことから我先にと屋根下の席は満席となり、残されたテトリスが通路にどんどんと積み重ねられ混乱は大きくなる。
さらに、自分の席を獲られた人が正当性を主張しても自分の座る場所がないと居直り動かないため、あちこちで口論が起きる。もちろん、試合は当の昔に始まっていた。
そして、前半25分にラージョがPKを決めるとゴール裏の柵が決壊し、将棋倒れとなり、ゴール裏の防御ネットも曲がるほどの惨劇が起きた。幸いなことに一人の少年が医務室に運ばれただけで大事には至らなかったが、このアクシデントにより試合は約30分中断。
試合自体も昇格をかけた一戦のため、本質的なサッカーを見ることができなかった。両チームをあわせて4人の退場者、血を流し倒れている選手がいたため、試合を切るためにサイドにボールを出した物の、その選手に当てようとしたかのように思いっきり選手の近くを通るシュート並みのキックをしたベニドームの選手、そして試合後の乱闘と純粋なサッカー以外の要素にスポットライトが当てられていた。
皮肉なことに、前日のスペイン代表とペルー代表の親善試合でペルーサポーターがピッチに乱入したことで無知、無教養とコメンテーターが話していたが、この日のラージョサポーターの行動を見れば、決してペルーサポーターのことをスペイン人は卑下することが出来ないものだ。
